| ■ ID | 162 |
| ■ 種類 | 学会発表 |
| ■ タイトル | 廃石膏ボードの埋立における硫化水素の発生 |
| ■ 著者 | 小野雄策
埼玉県環境科学国際センター 河村清史 埼玉県環境科学国際センター 田中信壽 北海道大学 |
| ■ 出版元 | (社)廃棄物資源循環学会 |
| ■ 出版年 | 2001 |
| ■ 誌名・巻・号・年 | 第12回廃棄物学会研究発表会、平成13年11月2日 |
| ■ 抄録・要旨 | 最近、廃棄物最終処分場において発生した硫化水素ガスによって、作業員が死亡したり中毒を起こす事例が報告されている。その原因の一つとして、廃石膏ボードの埋立が論じられている。廃石膏ボードは、破砕後、石膏と紙に分離され、石膏部分の熱灼減量が5％以下であれば安定型処分が可能とされている。そこで、廃石膏ボードにおける破砕選別物の培養実験を行った。
その結果、有機酸濃度が高く、pHが中性で、酸化還元電位が低くなると、溶液中に硫化物イオンが生成し、硫化水素ガスが発生することが分かった。特に、廃石膏ボードの選別物（石膏部分・紙部分・ダスト）すべてから、硫化物イオンや硫化水素ガスが生成され、紙部分で多量の硫化物イオンや硫化水素ガスが生成された。また、廃石膏ボードの石膏部分では、熱灼減量が5％以下であっても廃棄物溶出試験のTOC値が40mg/Lを超えるものから、10mg/L以上の硫化物イオンや100ppm以上の硫化水素ガスが生成された。 |
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